プロ野球にはトレードという制度があります。基本的には選手と選手の交換トレードによって、チームの戦力補強を行います。
ただし、このトレードですが、いつでも行えるというわけではありません。ある特定の期間だけトレードが可能です。
プロ野球におけるトレード可能な期間
プロ野球でトレード可能な期間については、日本プロフェッショナル野球協約に記載があります。
第13章「選手契約の譲渡」
第108条(譲渡可能期間)
選手契約の譲渡が許される期間は、年度連盟選手権試合シーズン終了の翌日から翌年7月31日までとする。ただし、この協約に基づくウエイバーの請求による選手契約の譲渡に関してはこの限りでない。
2021年~2022年の間でトレード可能・トレード不可の期間を表にしてみました。
2021年 | 2022年 | ||||||||||||||
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9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
トレード不可 | トレード可能期間(2021年11月2日~2022年7月31日) | トレード不可 | トレード可能 |
上の表の黄色い期間内であればトレード可能で、グレーの期間内はトレードが禁止されます。
ただし、ウエイバー公示されている選手については、トレード禁止期間でもトレードが可能です。
特例措置
基本的には、日本プロフェッショナル野球協約の第13章・第108条に記載がある通りですが、2020年は新型コロナの影響で、2021年はオリンピック開催の都合上、特例措置が設けられました。
2020年の場合、プロ野球の開幕が6月19日にずれ込み、試合数も120試合に減少。その関係もあり、トレード期間は2020年9月30日まで延長となりました。
2021年の場合、東京オリンピックの競技に野球が含まれており、7月27日~8月10日までの間、公式戦が中断となっていました。そのため、トレード期間は2021年8月31日まで延長となりました。
関連リンク
野球協約・統一契約書|日本プロ野球機構(インターネットアーカイブ)
野球協約第108条(譲渡可能期限) 今シーズン限定特例措置について|NPBニュース
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