片岡式本塁打とは、西武・巨人に在籍した元プロ野球選手・片岡治大氏(本名・保幸、2005年から2012年の登録名は易之)が発言した「盗塁王と本塁打王は同じくらいの価値がある」という発言から、インターネット上(なんj)で勝手に考案した指標。
片岡式本塁打とは?
片岡式本塁打とは、西武・巨人に在籍した元プロ野球選手・片岡治大氏の発言からインターネット上で勝手に考案された指標です。
片岡氏が盗塁王のタイトルを獲得した2009年に「盗塁王と本塁打王は同じくらいの価値がある」という発言から「盗塁は本塁打と同じくらい価値があると思っている」とどこかで勝手に解釈されたところから発生してしまいました。
片岡式本塁打の計算式
片岡式本塁打の計算はとてもシンプルです。
【片岡式本塁打の計算式】
片岡式本塁打数 = 盗塁数 + 本塁打数
盗塁と本塁打が同じ価値のため、盗塁数と本塁打数を足し算するだけです。
ただし、盗塁と本塁打を同価値としている点は疑問点が出てきます。本塁打は確実に1点が入りますが、盗塁はチャンスが拡大するだけで得点は入りません(本盗を除く)。
片岡氏が伝えたかったのは「盗塁の難易度は本塁打と同じ」ということでしたが、どこかで勝手に曲解されています。
赤星氏も盗塁の価値と言う点で「成功するとチャンスが拡大するが失敗するとアウトカウントを1つ増やして走者を失う」ということを問題提起していることから、盗塁の重要性を説いています。
片岡式本塁打による片岡氏の本塁打成績
片岡治大氏の各年度盗塁数・本塁打数、そして片岡式本塁打数です。
年度 | 盗塁数 | 本塁打数 | 片岡式 本塁打数 |
備考 |
2005 | 6 | 4 | 10 | |
2006 | 28 | 4 | 32 | |
2007 | 38 | 3 | 41 | パ・リーグ盗塁王 |
2008 | 50 | 4 | 54 | パ・リーグ盗塁王 |
2009 | 51 | 13 | 64 | パ・リーグ盗塁王 |
2010 | 59 | 13 | 72 | パ・リーグ盗塁王 |
2011 | 22 | 1 | 23 | |
2012 | 8 | 2 | 10 | |
2013 | 9 | 4 | 13 | |
2014 | 24 | 6 | 30 | |
2015 | 21 | 10 | 31 | |
2016 | 4 | 2 | 6 | |
通算 | 320 | 66 | 386 |
片岡氏は2007年から2010年まで4年連続でパ・リーグ盗塁王を獲得しており、片岡式本塁打数で計算すると強打者に見えます。
片岡式本塁打の意義
片岡式本塁打はインターネット上で勝手に考案されたものですが、指標としては非常に興味深いものです。特に、パワーと走力を兼ね備えた選手を評価できるのがポイントとなっています。
ただし、盗塁と本塁打を同価値に考えることは少々無理があり、謎指標として埋もれてしまっています。