史上最強打線とは、2004年の読売ジャイアンツ(巨人)の打線のこと。日本のプロ野球史上で類を見ない破壊力を有した打線で、その影響は攻守に及んだ。
史上最強打線とは
史上最強打線とは、2004年の読売ジャイアンツ(巨人)の打線のことです。
まずはこちらをご覧下さい。
レギュラー | |||||
打順 | 選手 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
1(二) | 仁志敏久 | 0.289(608-176) | 28 | 60 | 3 |
2(左) | 清水隆行 | 0.308(578-178) | 16 | 60 | 4 |
3(中) | タフィ・ローズ | 0.287(523-150) | 45 | 99 | 3 |
4(右) | 高橋由伸 | 0.317(426-135) | 30 | 79 | 1 |
5(三) | 小久保裕紀 | 0.314(462-145) | 41 | 96 | 0 |
6(一) | ロベルト・ペタジーニ | 0.290(383-111) | 29 | 84 | 2 |
7(捕) | 阿部慎之助 | 0.301(379-114) | 33 | 78 | 0 |
8(遊) | 二岡智宏 | 0.269(327-88) | 9 | 49 | 0 |
9(投) |
主な控え選手 | |||||
守備 | 選手 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
一 | 清原和博 | 0.228(101-23) | 12 | 27 | 0 |
一/三 | 江藤智 | 0.227(97-22) | 4 | 15 | 1 |
遊 | 元木大介 | 0.240(121-29) | 2 | 13 | 0 |
まさに各球団の四番打者を集めた豪華チームです。なんjで最強打線を選ぶ時に、ネタとしてしばしば取り上げられる打線でもあります。
仁志・清水・二岡も、過去の実績を見ると、他球団でクリーンナップを打っていても遜色ないレベルですし、阿部は後に歴代トップクラスの捕手になっています。
清原に至っては23安打のうち、本塁打が12本という、ある意味で驚異的な成績です。
チームの合計ホームランは259本で歴代最多ですが、チーム盗塁数25(プロ野球史上最少記録)という数字からわかる様に、ホームラン全振りの打線です。
ただし、ホームラン攻勢のため、各打者の打点の見栄えは物足りなく、三倍打点ニキが激怒するレベルです。
それはそうと、堀内恒夫監督が目指したスタイルは「投手を中心とした守りの野球」でした。
史上最恐レベルの投手陣
堀内監督が重視した投手がどうなっていたかというと、それはもう悲劇的でした。
エースの上原が13勝5敗・防御率2.60という安定した数字を残しましたが、ローテを担っていた木佐貫・工藤・林・高橋尚は防御率が崩壊。中継ぎも悲惨で抑えも不在で、上原以外の投手陣が完全に崩壊している状態でした。
チーム防御率は4.50でしたが、ヤクルト(4.70)と広島(4.75)も崩壊していたので、数字上はそれほど悪くなさそうに見えなくも無いです。