将棋のタイトルを獲得し、一定の条件(獲得数)を満たせば永世称号を得ることが出来ます。
でも、どんなに頑張っても永世称号を獲得できないパターンが存在します。
タイトルを取りまくっても永世称号を獲得できないパターン
将棋のタイトルにおける、永世称号の獲得条件と、タイトル複数期を取得して、惜しくも永世称号を逃すパターンです。
永世称号 | 棋戦 | 獲得条件 | 永世称号まで あと一歩 |
永世竜王 | 竜王戦 | 連続5期 or 通算7期 | 通算6期 |
永世名人 | 名人戦 | 通算5期 | 通算4期 |
永世王位 | 王位戦 | 連続5期 or 通算10期 | 通算9期 |
永世叡王 | 叡王戦 | 通算5期 | 通算4期 |
名誉王座 | 王座戦 | 連続5期 or 通算10期 | 通算9期 |
永世棋王 | 棋王戦 | 連続5期 | 通算4期 |
永世王将 | 王将戦 | 通算10期 | 通算9期 |
永世棋聖 | 棋聖戦 | 通算5期 | 通算4期 |
名誉NHK杯選手権者 | NHK杯 | 通算10回優勝 | 通算9回優勝 |
単純に計算して、八大タイトルを49期獲得しても、上記表の「永世称号まであと一歩」で足踏みした場合は、永世称号を獲得できません。
ちなみに、棋王戦は連続5期が永世称号を獲得する条件なので、棋王戦の連続4期を何度も繰り返せば、永世称号を獲得することなく、タイトル獲得数を増やすことが出来ます。
棋王戦を4年連続だけ頑張る棋士がいたらどうなるのか?
例えば、棋王戦以外のタイトル戦で永世称号を獲得する手前まで頑張った結果、いきなり棋王戦以外で勝てなくなり、棋王戦のみ力を発揮し、棋王を4年連続獲得した翌年だけ棋王を失冠して、その次の年から4期連続獲得…という棋士がいれば、どうでしょうか。
20歳から60歳まで現役、20歳から棋王を4期連続獲得→失冠→4期連続獲得→失冠…を繰り返した場合、
- 棋王戦以外:永世称号の条件達成の直前まで頑張る(45期獲得)
- 棋王戦:4期連続獲得→失冠→4期連続獲得→失冠…(33期獲得)
となり、60歳まで通算78期のタイトルを獲得することになります。ただし、永世称号は持ってません。
同一タイトルを33期獲得して、永世称号無しという事態に発展したら、流石に日本将棋連盟も動くと思いますが、果たしてどうでしょうか。
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