松井秀喜氏は3倍打点ニキが満足する成績を残しているのか調べてみました。
松井秀喜氏の3倍打点達成シーズンは…
3倍打点ニキが松井秀喜氏の成績に満足するのかどうか、実際に確認してみます。
所属 | シーズン | 本塁打 | 打点 | 3倍打点 | 基準クリア | 四球 | 敬遠 | 備考 |
読売ジャイアンツ | 1993 | 11 | 27 | 33 | × | 17 | 0 | |
1994 | 20 | 66 | 60 | ○ | 57 | 1 | ||
1995 | 22 | 80 | 66 | ○ | 62 | 1 | ||
1996 | 38 | 99 | 114 | × | 71 | 1 | MVP | |
1997 | 37 | 103 | 111 | × | 100 | 10 | 最多四球 | |
1998 | 34 | 100 | 102 | × | 104 | 2 | 本塁打王・打点王・最高出塁率(.421)・最多四球 | |
1999 | 42 | 95 | 126 | × | 93 | 3 | ||
2000 | 42 | 108 | 126 | × | 106 | 5 | 本塁打王・打点王・最高出塁率(.438)・最多四球・MVP | |
2001 | 36 | 104 | 108 | × | 120 | 6 | 首位打者(.333)、四球自己ベスト | |
2002 | 50 | 107 | 150 | × | 114 | 17 | 本塁打王・打点王・最高出塁率(.461)・最多四球・最多敬遠・MVP | |
NPB通算 | 332 | 889 | 996 | × | 844 | 46 | ||
ニューヨーク・ヤンキース | 2003 | 16 | 106 | 48 | ○ | 63 | 5 | |
2004 | 31 | 108 | 93 | ○ | 88 | 2 | ||
2005 | 23 | 116 | 69 | ○ | 63 | 7 | ||
2006 | 8 | 29 | 24 | ○ | 27 | 2 | ||
2007 | 25 | 103 | 75 | ○ | 73 | 2 | ||
2008 | 9 | 45 | 27 | ○ | 38 | 6 | ||
2009 | 28 | 90 | 84 | ○ | 64 | 1 | ワールドシリーズMVP | |
ロサンゼルス・エンゼルス | 2010 | 21 | 84 | 63 | ○ | 67 | 6 | |
オークランド・アスレチックス | 2011 | 12 | 72 | 36 | ○ | 56 | 3 | |
タンパベイ・レイズ | 2012 | 2 | 7 | 6 | ○ | 8 | 1 | |
MLB通算 | 175 | 760 | 525 | ○ | 547 | 35 | ||
日米通算 | 507 | 1649 | 1521 | ○ | 1391 | 81 |
NPB時代は1994年と1995年のシーズンのみ、3倍打点ニキが満足する成績を残していますが、1996年以降、スラッガーとして本格化してからは3倍打点ニキが満足する成績を残していません。
しかし、MLBに移籍してからは毎年、3倍打点ニキが満足する成績を残しています。
NPB時代とMLB時代の違い
NPB時代
さて、NPB時代の松井秀喜氏の成績は、3倍打点ニキが憤死するレベルの成績です。
- MVP3回
- 首位打者1回
- 本塁打王3回
- 打点王3回
- 最高出塁率3回
- 最多四球4回
- 最多敬遠1回
これだけシーズン最高成績を残しても、3倍打点ニキは満足しないのです。
1994年・1995年のシーズンは、3倍打点ニキが満足する基準を満たしていますが、この時代はまだまだ若手の頃の成績です。
内角のボールが苦手な時代でしたので、あまり本塁打は伸びませんでしたが、シーズンオフに内角のボールを打つ猛特訓をします。その結果、1996年からは本塁打数が一気に増えました。そして、3倍打点ニキが満足する成績を残せなくなりました。
ただし、本塁打数が増えることで勝負を避けられ、四球の数が増えたのも事実です。1997年以降は四球数100超えが基本になります(1999年だけは93だが、それでも多い)。つまり、チャンスで打点を稼ぐことが出来なくなります。
やはり、3倍打点ニキの基準で考えると、本塁打を打つことで不利になる(3倍打点ニキが満足しにくくなる)ということになります。
MLB時代
MLB時代は一転して、毎年、3倍打点ニキが満足する成績を残しています。
もちろん、MLBに移籍してからは本塁打数が減りましたが、打点はNPB時代と遜色ない成績になっています。
試合数が多いために打点が稼ぎやすいということもありますが、四球の数も減って勝負してもらえる機会が多くなったことも大きな要因でしょう。
更に、MLB随一の強力打線を擁するニューヨーク・ヤンキースだったので、松井秀喜氏以外にも強打者はたくさんいました。ヤンキース主将のデレク・ジーターや、2004年から移籍してきたアレックス・ロドリゲスをはじめ、バーニー・ウィリアムズ(ただし晩年だったので成績は下降気味)、ゲイリー・シェフィールド、ホルヘ・ポサダなどの強打者揃いだったため、松井秀喜氏と勝負を避けている場合ではありません。
松井秀喜氏の成績を3倍打点ニキは満足したか?
松井秀喜氏の成績を見て、3倍打点ニキが満足するかどうかですが、NPB時代は満足しません。しかし、MLB時代からは毎年、打点が本塁打の3倍をクリアしているので、3倍打点ニキもご満悦でしょう。