社台の運動会とは、日本中央競馬会(JRA)のG1レースに、社台関係の競走馬が多数出走すること。社台グループの運動会とも言われている。
社台の運動会とは?
社台の運動会とは、中央競馬のG1レースに社台関係の競走馬が多数出走していることを揶揄した表現です。
日本最大の競走馬生産集団である社台グループの生産牧場は、
- 社台ファーム
- ノーザンファーム
- 追分ファーム
- 白老ファーム
の4つ。グループ内のクラブ(社台レースホースやサンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシング、G1レーシングなど)だけにとどまらず個人馬主(ディープインパクトやキングカメハメハの馬主として有名な金子真人氏など)も社台グループの競走馬を購入しています。
生産数が多い&社台グループ生産競走馬を所有しているクラブ&個人馬主が多い事から、必然的に重賞レースに社台グループの競走馬が多く集まります。
社台関係の競走馬が多数出走しているG1レースを見て、競馬ファンが「社台の運動会」と揶揄しているだけでなく、大手の競馬サイトでコラムを掲載する立場の人間や競馬雑誌の執筆者が「社台の運動会になってしまってつまらない」と言ってしまっていることもあります。
社台グループの努力の結果である
社台グループもかつてはそれほど大きくありませんでした。強い競走馬を生産することに長い年月をかけて投資しています。
多額のお金を費やして海外から種牡馬を購入したり、生産した競走馬をトレーニングするための施設を充実させたり、オーナーに対して熱心に営業をかけるなど、大変な努力をしています。
現在の日本で大勢力を誇っているサンデーサイレンスを、種牡馬として日本に導入したのも社台グループです。当時は、ダート馬が種牡馬として成功する訳が無いとまで言われていましたが、現在の状況を見れば一目瞭然です。もちろん、成功ばかりでなく、失敗もたくさんあります。
現在はノーザンファームの運動会に
社台ファームを含めた社台の運動会という表現はノーザンファームの著しい成績によって陰りを見せています。現在ではノーザンファーム一強に限りなく近いので、ノーザンファームの運動会とも言われています。
編集後記
日本の競馬業界の発展に大きく寄与しているにも関わらず、独占だの何だのと言われています。
「社台の運動会」と、競馬ファンが揶揄するのは良いと思いますが、大手の競馬サイトや競馬雑誌に寄稿する側の人間が、そういったことを軽はずみに発言しているのは如何なものかと。
「社台の運動会」と揶揄しているにもかかわらず、競馬サイトや新聞で社台関係の競走馬に印をつけるという荒唐無稽な競馬新聞記者もいます。