ぐう聖助っ人とは、日本のプロ野球に来日する性格の良い外国人のこと。ただし、成績が伴うとは限らない。
ぐう聖助っ人とは?
ぐう聖助っ人とは、日本のプロ野球に来日する性格の良い外国人のことです。
その昔、来日する外国人助っ人は「練習しない」「フリースインガー」「チームの和を乱す」というステレオタイプがありました。
と言うのも、球団のスカウトが過去の実績や、将来的な可能性という選手の能力に目を向けていたため、性格は二の次でした。
やがて、性格重視で若手の伸びしろがありそうな助っ人外国人をスカウトすることも増えて来るのですが、そうすると、成績が伴わない助っ人外国人も中にはいます。
ぐう聖助っ人は、練習熱心でチームにも馴染み、ファンサービスも積極的なのですが、結果が全ての世界であり、成績が伴わずにシーズン途中やシーズンオフで退団することもあります。
ぐう聖助っ人の例
ぐう聖と言われている助っ人外国人を紹介します。
フレデリク・セペダ
元巨人(在籍:2014~2015)。キューバの至宝。
若手ではないがキューバの至宝ということで満を持して巨人へ入団。練習熱心で、チーム内のライバルである若手にもアドバイスを送ったりするなど、ベテラン野球選手のお手本の様な存在だったが、成績は話にならないレベルだった。
F.セペダ(読売ジャイアンツ) | 個人年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構
さらに、元巨人のフアン・フランシスコが同僚だったが、このフランシスコの評判がよろしくなく、フランシスコの振る舞いによって相対的にセペダの評価が上がったとも言える。
ジェイミー・ロマック
元横浜DeNAベイスターズ(在籍:2016)。
バルディリスの代わりとして来日するも、内野守備のヤバさをキャンプで露呈してしまう。しかし、『気になることがあれば何でも指摘してくれ』とコーチに言うくらい野球に貪欲で練習熱心。
試合でも、味方が得点を入れると自分の様に喜んだり、セーフのジェスチャーを体いっぱい使ってアピールしようとするなど、そのプレー姿勢を見た横浜ファンからも愛されていた。
しかし、成績だけが伴わなかった。
J.ロマック(横浜DeNAベイスターズ) | 個人年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構
二軍暮らしが長かったが、二軍での練習も熱心に取り組んでおり、その姿勢も横浜ファンから愛されていた要因だった。
ケーシー・マギー
元楽天(在籍:2013)・元巨人(在籍:2017~2018)。
練習熱心で、他の外国人選手がエキサイトしそうになると仲裁する、チーム事情でセカンドを守ることになった時に、中井大介(元巨人・現横浜DeNA)に守備を教わりに行き、更に特守を志願するなど、チームのことを第一に考える。
打撃成績も優秀で、ぐう聖で活躍する極めて稀な選手である。
C.マギー(読売ジャイアンツ) | 個人年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構
宮城県へ復興の寄附や、AJ(アンドリュー・ジョーンズ)がWBCで不在時に、オープン戦で日本の野球の特徴をメモして渡すなど、自分だけでなく周囲への気持ちも忘れない。