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SES(客先常駐型)企業のエンジニアの社内業務とは

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SES(客先常駐型)企業のエンジニアは、基本的に客先で業務・作業を行います。しかしながら、所属しているSES企業のこともする必要があります。これが非常に面倒なのでで、自社作業が嫌でフリーランスを希望しているエンジニアも多いです。「そんなに嫌なの?」と思う方もいるかもしれませんので、SES企業のエンジニアがどんな社内業務をしているのか紹介しますので、少し考えてみて下さい。

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主なSES(客先常駐型)企業のエンジニアの社内業務

まず先に、SES企業のエンジニアがどんな社内業務を行っているのかを列挙しますね。どこのSES企業に行っても大体こんな感じです。

  • 月報(週報)の作成
  • 勤務表・交通費精算書の提出
  • ワーキンググループ関連
  • イベント等の幹事

現場で業務をこなしながら、上記のことを時間外で行います。順に説明します。

月報(週報)の作成

月報には以下の内容を記載します。

  • 現場業務の内容と進捗
  • 目標の進捗

現場業務の内容と進捗

現場業務の内容と進捗を報告して上長が見ます。何故、現場業務の内容と進捗を報告する必要があるのかと言うと、上長と会社が、エンジニアが何をしているかを管理したいからです。上長が同じ現場であれば、業務内容の詳細までは書かなくても良いですが、基本的にSES企業の場合は上長が別の現場ということが多いので、エンジニアが何をしているかは把握出来ません。そのため、月報(もしくは週報)という形で報告を上げます。

筆者は一人で現場に入っている期間が長いので、月報は詳細に記載していますが、正直、上長が把握できているとは思えません。というのも、筆者も管理職をしていた時に部下の月報を見ていましたが、何をしているのかサッパリわからないからです。おおよそ、フェーズと役割くらいは把握出来ます。

また、上長や会社が知りたいのは、エンジニアがトラブルを起こしていないかどうかを把握しておきたいというのもあります。トラブルを起こしたら、昇給や賞与の査定のマイナス材料に出来るからです。

目標の進捗

世の中のサラリーマンと同じように、SES企業のエンジニアも目標と言うものを設定します。基本的には会社の強い意向により、資格取得を目標にするように忖度を半ば強要されるので、資格試験の勉強の進捗具合などを書きます。ただし、上長は進捗具合を見てどうもしません。「ふーん」としか思いませんし、適当に報告しても何も言いません。目標を達成したかどうかしか興味がないからです。もちろん、目標を達成できなければ、昇給や賞与の査定のマイナス材料になります。

勤務表・交通費精算書の提出

社内業務の中では割と楽なレベルの作業です。その月の毎日の稼働時間を記載した勤務表と、定期代の精算書を提出するだけです。面倒なSES企業だと、webシステムや社内ポータルサイトに手で入力して、更にエクセルファイルを送付するという手間のかかることをやれと言います。本当にIT企業なのでしょうか?いいえ、SES企業はただの人身売買の企業です。

ワーキンググループ関連

ワーキンググループというのは、社内環境の改善や社内企画などを自発的に行うグループのことです。ワーキンググループそのものの詳細はご自身で調べて頂くとして、一般企業にはワーキンググループというものがあり、有志が集まって、社内の改善や活性化のために活動します。環境美化や品質強化などワーキンググループが一般的にどこの会社にも存在すると思います。

で、このワーキンググループですが、SES企業の場合は勤務時間外で行います。一般的な企業の場合は、勤務時間内に実施するのですが、SES企業の場合は、平日の終業後や土日に時間を使って活動するのです。社内改善や活性化のための活動なのに、会社が勤務時間として扱わないのがSES企業です。

過去に筆者が在籍した酷いSES企業の例を紹介します。精力的に活動しているワーキンググループが、とあるアプリを開発しました。会社にアプリ開発を報告し、会社はそのアプリを販売して、ある程度の売り上げが出ました。しかしながら、そのアプリを開発したワーキンググループのメンバーには1円も支給しませんでした。ワーキンググループのリーダーは、怒りを通り越して呆れて放心状態になり、休職した後に退職しました。ワーキンググループの他のメンバーも、早々に退職して、アプリをメンテナンスする人が不在になり、自社待機していたメンバーにやらせる始末でした。

なので、SES企業のワーキンググループには入らない方が良いです。筆者もワーキンググループに入っていましたが、帰宅後や貴重な休日をワーキンググループの作業に奪われ、その対価は貰ったことがありません。やりがい搾取にもほどがあります。

イベント等の幹事

飲み会・新人歓迎会・忘年会・新年会・社員旅行などのイベント関連の幹事も社内業務です。もちろん、その作業に対して給料は払われません。しかも、会社が一方的にメンバーを決めますし、拒否権もありません。いつやるのかと言うと、ワーキンググループ同様、勤務時間外で行います。

じゃあ幹事の優遇はあるのかと言うと、そんなものは無く、飲み会や社員旅行は他の参加者と同じ参加料です。社員旅行幹事は結構悲惨で、企画や旅行会社との調整等を何ヶ月もかけて行います。明らかに時間・金銭ともに損失です。

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まとめ:SES企業のエンジニアは社内業務が少ない会社を選んだ方が良い

SES企業のエンジニアは社内業務が結構ふりかかって来ます。どうやって回避するかを毎回考えるのですが、考えるのも面倒です。特に目標の進捗報告が面倒ですね。現場業務の大変さを知らないのに、「家に帰ってから勉強しろ」「休みの日に勉強できるだろ」「通勤時間や昼休みに勉強しろ」と普通に言ってくる上長が多いです。でも大丈夫、無視しましょう。というか、そんな会社は辞めましょう。

ワーキンググループやイベントの幹事は最初から拒否するのが上策ですね。お金にならないです。「金にならなかったらやらないのか?」と言われるかもしれませんが、当然、金にならないことをやっても時間の無駄なので、ワーキンググループやイベント幹事なんて拒否してしまいましょう。