ネットワークビジネスにおいて、ネットワークビジネスの会社の商品や報酬プランを説明する方法は2つあります。1つは「プレゼン」と言って個別で会って説明する方法です。もう1つは、「セミナー(事業説明会)」と言って、会場で商品や報酬プランを説明する方法です。今回は「セミナー」について、効果やカラクリをネットワークビジネスの師匠やリーダーから聞いた内容を基に暴露します。
ネットワークビジネスの「プレゼン」と「セミナー」
冒頭でも少し記載しました、ネットワークビジネスの会社の商品や報酬プランを説明する方法として、「プレゼン」と「セミナー」の2つの方法があります。まずは簡単に「プレゼン」と「セミナー」の概要から説明します。
プレゼン
ABC形式、もしくはAC形式で商品や報酬プランの説明を行います。ABCの説明はここでは省きます。喫茶店やカフェ、ホテルのラウンジ等で行うことが多いです。筆者自身、1,000回近く、ネットワークビジネスのプレゼンを受けています。大体、2時間くらいのプレゼンが多く、最短では15分、最長で5時間というのもありました。
セミナー
会場でスピーカーと呼ばれる人が登壇し、商品や報酬プランの説明を行います。プレゼンとは違い、個別での対面形式ではなく、講義の様な一斉で多くの人に説明する方法です。尚、セミナーにもよりますが、参加料を徴収するセミナーがほとんどです。筆者は払いませんが。
筆者自身、プレゼンほどでは無いですが、色んなネットワークビジネスのセミナーには200回近く参加したことがあります。セミナーの内容は様々ですが、セミナーの内容としては以下の様な式次第です。
- スピーカーの自己紹介
- ネットワークビジネス会社の紹介
- 商品の紹介
- 報酬プランの紹介
- 最後のあおり
多くのセミナーで2時間くらいです。しかしながら、どこのセミナーでも商品の説明までに結構な時間を割いて、報酬プランの紹介は割とアッサリです。最後のあおりが重要で、「一緒に頑張ろう」みたいな感じでスピーカーが盛り上げます。
ネットワークビジネスのセミナーの効果
多くの人に一度に説明が出来る
ネットワークビジネスのセミナーの効果としては、多くの人に一度に説明が出来ると言う点です。プレゼンだと、場所的な制約もあり、聞く側の人間は1人、多くても2~3人くらいが限界です。喫茶店やカフェで10人くらいに一斉にプレゼンしていたら、お店の人から怪しまれますし、周囲のお客さんに迷惑と注意されて退場、最悪、出禁になることも考えられます。商品や報酬プランを多くの人に伝える場合、セミナーの方が効率が良いでしょう。
ただし、セミナーの場合は、商品や報酬プランの内容が具体的に理解を得られないというデメリットもあります。プレゼンであれば相手の反応を伺いつつ、重点的に説明した方が良い部分で時間をかけて説明することが出来ますが、セミナーは大人数を相手にするので、ひとりひとりに合わせて説明が出来ません。
スピーカーが凄そうに見える
一般的に、講義や講演会で前に出て喋る人(スピーカー)は凄そうな人に見えます。ネットワークビジネスのセミナーも同様で、スピーカーは凄そうな人に見えてしまうのです。もちろん、スピーカーが登場する前に、進行役の人がスピーカーについてティーアップ(凄そうに褒める)するので、聞き手は期待感を持つ姿勢になっています。もちろん、師匠やリーダーはそれを見越して、進行役にティーアップして期待感を持たせるようにと指示していますし、普段から厳しく練習させて仕込んでいます。
凄そうな人が喋っているとなると、聞き手は勝手にスピーカーを信用してしまいます。もちろん、スピーカーが多くのメンバーからお金を搾取しているとも知らずにセミナーに来ているので、凄そうな人と勝手に認識・解釈しているのです。仮に、「スピーカーが多くのメンバーから搾取している」という情報が聞き手の意識にあれば、「こいつが悪名高い師匠か」という情報が頭の中にあるので、信用なんてしないと思いますが、もちろん、重要な情報は聞かされていません。
派手な演出を作れる
ネットワークビジネスのセミナーは会場を貸切って行われるので、セミナー会場の中では何をしても自由です。セミナーを盛り上げるため、色んな演出をします。例えば映像を使って商品のプレゼンをするのは常套手段ですが、大画面でスピーカー(師匠やリーダー)の余暇の過ごし方を披露して、聞き手が憧れる気分になるような状態を作り出します。
余暇の過ごし方の映像でインパクトがあるのは、「海外旅行」です。余暇で海外旅行に行っているのはとうぜんですが、セミナーで演出することを意識した撮影も同時に行っています。筆者がセミナーで見たことのあるパターンとして、師匠がスカイダイビングやジェットスキーをして楽しんでいる映像が多かったです。映像を見て羨ましがっている聞き手は多いと思います。その演出を見せた上で、「ネットワークビジネスで頑張って稼げばこれくらいのことは出来ますよ!」と言うのです。
そうやって様々な演出を行い、聞き手の心を揺さぶります。最初は怪しいと疑っている人ほど演出に飲み込まれる傾向にあり、契約してしまう可能性が高いです。
契約が取りやすい
さて、セミナーの最大のメリットは「契約が取りやすい」ということです。先述しましたが、セミナーの時間は大体2時間くらいです。途中の休憩を10分くらい挟んだとしても、2時間ずっと人の話を聞くと疲れますよね。疲れると人間は思考が鈍ります。その思考が鈍っているタイミングでネットワーカーは付け込んで来るのです。
2時間のセミナーに参加し、スピーカーが退場した後、あなたをネットワークビジネスのセミナーに誘った人が「どうだった?」と聞いてきます。そして誘った人のアップラインが登場し、「チャレンジしてみよう」とか「一緒に頑張ろう」と言うのです。疲れて思考が鈍ったタイミングで言われると勢いでサインする人が多いです。筆者がセミナーで見た光景の多くがそれです。
「今スタートしないとタイミングを逃すよ?」
「一緒に頑張ろう!サポートするから!」
「あなたなら出来る!」
「これは未来への投資だよ!投資は必ず配当があるし、頑張ったらその分だけ配当も大きくなる!」
悪魔の様なささやきも見受けられます。ちなみに、筆者がセミナーに行った場合、結構迷ってる人が居ると「やめておいた方が良いですよ」と言ってカットインするのですが、ネットワーカーたちに「邪魔しないで貰えますか?」と言われます。そりゃそうですよね。目の前にいるカモが手に入る直前まで来ているのに、カモを逃がそうとしたくないですからね。なので筆者は「この人の人生の足を引っ張るのですか?責任取れますか?自己責任と言って責任逃れしようとしますよね?」と言って引かせます。どうせ末端ネットワーカーはレベルが低いですから、別に何を言っても問題にはなりません。
セミナーで契約を迫られたら断る方法
セミナーで断るとても効果的な方法があります。それは「貴重なお話ありがとうございました。今すぐは決められないので、また改めて返答します。この後、用事がありますので、今日は帰りますね。」と言ってあげましょう。
もしここで引き留めるようなことをされたら強引な勧誘になり、消費者センターか警察に通報すれば、ネットワーカーはおろか、ネットワークビジネスの会社も営業停止になります。末端ネットワーカーは知らないと思いますが、上のレベルのネットワーカーは知っているので、そこまで強引に契約を迫りません。というか迫れないです。強引に迫るということは、焦りを見せてしまうからです。レベルの高いネットワーカーほど、焦りを見せることを嫌がります。
そしてセミナー会場を出たら、迷わず連絡手段を断ちます。電話番号、メール、LINEなど全ての連絡手段を断ちましょう。セミナー後のネットワーカーはしつこいですからね。
まとめ:セミナーは思考を鈍らさて契約させる悪質な手段
ネットワークビジネスのセミナーに関する内容を紹介させて頂きました。セミナーと言うのは説明することが目的ではなく、契約させることが目的で開催されています。2時間のセミナーを聞いて、セミナーを聞き終わった後で思考が鈍っている時に、うまそうな話を持ち掛けるようにささやいて、まんまと契約させられてしまう人が後を絶ちません。
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